レゴブロック

レゴブロックが日本で売り出されるようになって40年ほどになります。子どもの頃よく遊んだという方も多いでしょう。赤ちゃんに最初に贈るおもちゃの1つとして、またプレゼントとして人気があります。LEGOという社名はデンマーク語で「よく遊べ」を意味する「LEG GODT」からきており、創造的なおもちゃを製作しようとする社の強い誇りが表れています。レゴといえば鮮やかな原色、突起をもつ四角いブロックが印象的です。月齢6ヶ月からの「レゴベビー」、18ヶ月からの「レゴデュプロ」、3歳からの「基本セット」と、子どもが使いやすいよう対象年齢に応じてプロッタの大きさを変えています。

たとえば「レゴベビー」のプロッタは、赤ちゃんが両手でひとつ持てるくらいの大きさで、角がなく手になじむデザインは親しみやすく、誤飲の心配もありません。大きさの違うブロックどうしでも組み合わせて遊ぶことができるという長所もあります。だからといって、先を見こして大きい子ども用のブロックを与えるのはおすすめできません。子どもが1歳のときに、3歳からの 「基本セット」をもらったのですが、なかなか組み合わせることができず、かんしゃくを起こして最後にはブロック遊びをしなくなり、あわてて1歳用のブロックを買い足すということがあったという人もいるそうです。

作り上げる満足感、達成感が、次の遊びへの意欲となるのでしょう。おもちゃに「00才から」とよくありますが、安全性だけではなく、遊びやすさからも軽視できないと思いました。最近のレゴの商品は、キャラクターにこりすぎているように思います。ひとつのセットの中に、人形や使い方の決まった形のブロックなどがふえて基本形のプロッタが少なくなっているようです。これでは遊び方に幅が出ず、ブロック本来の楽しみ方ができません。レゴ社の誇る創造性の原点は、その単純なブロックにあるのです。たった6個のプロッタだけで1億通り以上の組み合わせが可能です。子どもの豊かな発想で、四角いブロックだけでも十分に楽しめるのではないでしょうか。ただ、プロッタ遊びが進むとどうしてもブロックが足りなくなってくるので、必要に応じてプロッタをふやせるような追加用の商品を、ぜひ作って欲しいと思います。親が身をもって示して、初めて子どもは遊びの楽しさに気づきます。もう一度童心にかえって、子どもと一緒にブロックの創造的な世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

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