赤ちゃんの成長と育て方 - 11~12ヶ月

運動能力の差が目立つころ。ほかの子とくらべてあせらないように。

このころの赤ちゃん

歩ける子も、まだハイハイの子も

運動能力はますます発達してきましたが、個人差も目立ってきます。早い子はひとり歩きをしていますが、のんびり赤ちゃんだと、ハイハイとつかまり立ちがやっとということもあります。このように、赤ちゃんによっで運動能力に差が目立つ時期です。お母さんにすれば、わが子の発達が気になってしかたがないかもしれません。でも、歩き始めの時期が1~2ヶ月早いかおそいかは、その子の将来の運動能力に関係はないのです。なかなか歩き始めないからといって、いやがるのに無理に歩かせたりするのはよくありません。それよりも、公園 の広いところで自由に動き回る機会をたくさんつくってあげましょう。

「いけません」の意味もわかる

大人の言うことをかなり理解するようになります。お母さんが「いけません」と言うと、禁止だということもわかります。ストーブなど危険なものに手を出そうとしたら「いけません」「ダメッ!」と言って危険を教えましょう。でも、大人の都合の悪いことをなんでも「いけません」「ダメッ!」という言葉で禁止するのはよくありません。赤ちゃんの"やりたい"という欲求を理解してあげたうえで、"いけない"ことはいけないときちんと言います。そして、いけないと決めたことはいつでもいけない、というように一貫性を持たせなくては、赤ちゃんも迷ってしまいます。ママ、パパで一度その点について、話し合いをしておいてもいいかもしれませんね。

育て方のポイント

離乳はそろそろ完了の時期

朝、昼、晩の3回の食事は順調に進んでいますか。この3回で栄養のほとんどがとれていることが離乳完了の目安です。3回の食事のほかに牛乳またはミルクを2回くらい飲んでいれば、このころの赤ちゃんの1日の栄養は足りているでしょう。もうご飯も少しやわらかめならば食べられますし、ほとんどの食品は歯ぐきでかめる程度に調理してあれば食べられます。自分で食べたい気持ちも強くなり手を出すうち、だんだんとじょうずに食べられるようになります。

外遊びもたくさんさせてあげて

ヨチヨチ歩いたり、ハイハイでどこへでも行くようになると、赤ちゃんの運動量はとても多くなります。部屋の中だけでは、もう運動量が追いつかないことでしょう。このころになると、同じくらいの子どもを見ると喜んで働きかけるようになりますから、公園など子どもの多いところで遊ばせてあげます。まだいっしょに遊ぶということはできませんが、顔を見ると笑ったり、手をさし伸べたりするでしょう。汚してもいい格好で遊ばせてください。

哺乳びんもそろそろ卒業

昼間の牛乳やスープは、もうかなりの赤ちゃんがコップで飲んでいることでしょう。哺乳びんでしかまだ飲めないようなら、コップで飲む練習をしましょう。夜、眠るときだけは哺乳びんでないと眠らない、という場合は、もう少しの間、大目に見てあげることにしましょう。

絵本や音楽との出会いも

絵に興味を持つようになったり、音楽にあわせて全身でリズムをとったり。赤ちゃんはいろいろな刺激を求めています。絵本を読んであげたり、いっしょに遊ぶ時間もたっぷりとって。

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