赤ちゃんの成長と育て方 - 0~1ヶ月

抵抗力がまだ弱いので保温に気を配り安静にしてあげましょう。

このころの赤ちゃん

1週間に200~300gの体重増加

出生時の赤ちゃんの体重は、約3kg(平均男の子3.2kg、女の子3.1kg)、身長は約50m(平均男の子50.0cm、女の子49.7cm)前後です。体重は、生まれて2~3日ころ、生まれたときの体重より減りますが、生後1週間、退院のころ、また出生体重に近づくことが多いのです。その後は1日に30~40gくらいずつふえていきます。でも、毎日同じようにふえるわけではありません。40gふえる日もあれば15gくらいしかふえない日もあることでしょう。毎日体重をはかって一喜一憂するのはやめましょう。

まだ昼夜の区別はありません

生まれてから1~2週間の赤ちゃんは、1日のほとんど眠っているように見えます。そして、だいたい2~3時間おきに目が覚め、おなかがすいたと泣いて訴えることが多くあります。お乳を飲み、おしりもきれいにしてもらうと、またトロトロと眠りの世界に入っていく、ということの繰り返しで1日が過ぎていきます。

おむつ交換のたびにおしっこ

おむつをあけてみるたびにおしっこをしているのでびっくりするかもしれません。赤ちゃんは新陳代謝が盛んなためで、体重にくらべての尿量は、大人の約2倍以上もあるのです。ウンチも母乳の赤ちゃんですと、数回することはざらで、中には10回くらいするという赤ちゃんもいます。おむつ交換のたびにウンチをしているということもあるでしょう。

育て方のポイント

感染から守りましょう

赤ちゃんの心臓や肺はまだ未熟です。赤ちゃんの体に負担がかからないような室温(20度前後)と静かな環境をつくってやりましょう。細菌に対する抵抗力はまだとても弱いのです。ですから、感染予防には万全を。お母さんの手の清潔、調乳器具の消毒などはもちろんのこと、かざをひいた人などは絶対近づけないようにしましょう。

母乳で育てる努力を

母乳が本格的に出るようになるのは、人によっては2週間くらいかかることもあります。少々、出が悪いように思ってもあきらめないでつづけてみましょう。赤ちゃんの吸い方が強くなるに従って、母乳の出もよくなる可能性もありますから。

ママの睡眠不足は昼寝で解消

新生児期の赤ちゃんには夜や昼という区別はありません。夜中だって、おなかがすけば泣いて訴えるでしょう。ですから、このころのお母さんは常に睡眠不足。昼間でも、赤ちゃんがよく眠ってくれるときには、お母さんもいっしょに昼寝を。お母さんがゆったりしているのが一番です。

赤ちゃんの泣き方に気をつけて

赤ちゃんにとって、欲求を伝える方法は泣くことしかありません。おなかがすいた、どこかが痛い、おむつが汚れた、のどが渇いたなどのときには泣いて訴えます。お乳を飲ませ、おむつをかえてもすぐ泣きだしたりすると、新米ママとしては泣きたくなることもあるでしょう。でも、そのうちだんだんに、なぜ赤ちゃんが泣いているのか、泣き方で見当がつくようになっていきます。赤ちゃんの泣きには、原因のわからないことも少なくない、ということも知っておいていいでしょう。

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