赤ちゃんの成長と育て方 - 5~6ヶ月

そろそろ、本格的な離乳食のスタート。いろいろなものを口に持っていくこともふえます。

このころの赤ちゃん

寝返りができるようになります

寝返りができるようになる赤ちゃんがふえてきます。もちろん、まだできなくても心配する必要はありません。ほんの少数ですが、おすわりやハイハイを始める赤ちゃんもいるでしょう。ひとりではすわれませんが、支えてやればしばらくはすわっていることができます。

人見知りの始まる赤ちゃんも

あやすとよく笑い、繰り返しあやされるのを喜びます。お母さんをはじめ、家族の顔を覚えて、知っている人には呼びかけたり笑いかけたりしますが、見知らぬ顔があらわれるとじっと見つめて表情を変えたり、泣きだしたりします。人見知りの始まりです。これは、お母さんとの結びつきが強くなったことと、人の区別がつくようになったからといえるでしょう。喜び、悲しみのほかに、好ききらい、恐れ、怒りのような感情も発達してきました。ですから、見たことのない人を見ると恐れたりするのです。

成長のテンポに違いが

1日あたりの体重増加は約15gとゆるやかです。一人一人にかなり成長のテンポの違いが出てきて、ますます個人差が目立ってくるのもこのころからです。同じくらい飲んでいても大柄な子、小柄な子といろいろ。体重だけにはふり回されないようにしたいですね。

育て方のポイント

様子を見ながら離乳を

4ヶ月ころから、お母さんたちが食事をしていると口をモグモグさせたり、大人の食事に興味を示していませんでしたでしょうか。こういう様子が見えたら、離乳食を受け付ける準備ができているのです。4ヶ月ころから離乳を始めている赤ちゃんもいるかもしれませんが、本格的に始めるのは5ヶ月からでいいのです。このころの赤ちゃんは1日5回の授乳になっているはずですから、その中の1回のお乳の前に離乳食を与えます。最初はドロドロ状のものを舌の上にのせてやります。いままでミルクやお乳を飲むことしか知らなかった赤ちゃんには、離乳食は全く新しい経験です。慣れるのに時間のかかる赤ちゃんもいるかもしれません。赤ちゃんの個性によって、離乳食の受け入れ方もさまざまです。

危険なものは片づけて

目についたもの、手にふれたものはなんでもロに持っていくようになります。ベッドの周りや、ベッドの近くのタンス、棚の上などに危険なものはないでしょうか。お金、薬、タバコ、化粧道具、裁縫道具などは、赤ちゃんの手の届かないところに片づけてしまいましょう。 意外に気がつかないのが、赤ちゃんのベッドの中などにベビーパウダーをおきっぱなしにしたりすること。パウダー、ベビーオイルなどもきちんとしまっておきたいものです。

一人遊びも一つの体験です

目が覚めても泣いたりせずに、自分の手をからみ合わせて静かに遊んでいたりもします。こんなときは、しばらく一人で遊ばせておくこともいいでしょう。赤ちゃんには一つの体験だからです。ひとり遊びに飽きて、お母さんを呼ぶような声を出したり、泣いたりしたらお母さんがいっしょに遊んであげます。

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