赤ちゃんの成長と育て方 - 10~11ヶ月
だんだんほっそりして、幼児らしい体型に。赤ちゃん卒業も間近です。
あと追いが激しくなる時期
お母さんの姿が見えないと大声で泣いて、さがそうとするでしょう。あと追いがはげしくなってくる時期です。赤ちゃんにすれば、お母さんは安心の基地。お母さんが突然いなくなったら、不安でいっぱいになるでしょう。赤ちゃんの信頼を裏切らないよう、たとえトイレに入るときでも、ちょっと赤ちゃんに 「ママはトイレね」と声をかけ、安心させてあげるようにしましょう。
記憶力も出てきます
赤ちゃんがおもちゃで遊んでいるとき、そのおもちゃを箱の中などに隠すと、赤ちゃんは箱をひっくり返して、おもちゃをさがすでしょう。これは専門用語で言う探索行動のあらわれであると同時に、記憶力が育ってきたことをも意味します。
簡単な言葉を話す子も
犬のほえるのをまねして「ワンワン」と言ったり、「プープー」「マンマ」など簡単な言葉らしい単語を言い始めるますが、おそい子は1才半くらいになって話し始めるというように、言葉の発達には幅があります。ふつうはお誕生までに1語でもしゃべればよいでしょう。あまり心配をしないようにしてください。
成長に合わせたおもちゃを選ぶ
指先が器用になって、親指と人さし指で小さなものをつまんで遊びます。与えられたおもちゃよりも、なべの蓋やあきかん、あきびんなど、身の回りのものはなんでもおもちゃにして遊ぶでしょう。電話も大好きです。いたずらされて困るようだったら、おもちゃの電話を赤ちゃん用にしてあげて、お母さんもいっしょに電話遊びをしてもいいですね。音の出るおもちゃも喜びます。太鼓やラッパなど、自分で音を出すこともできるでしょう。笛やラッパなど、息を吹いて鳴らすおもちゃは、言葉を話す準備にもなりますから、自由にやらせてあげて。
3回の離乳食は順調ですか
朝、昼、晩と、3回の離乳食も軌道に乗っているでしょうか。歯ぐきでかむこともじょうずになって、もう、やわらかいご飯なら食べられます。大人と全く同じ食事というわけにはまだいきませんが、調味する前にとり分けて赤ちゃん用にしたりと、大人の料理も利用していくといいでしょう。
歯がふえたら虫歯予防も考えて
このころの虫歯予防は、歯みがきよりも、生活のリズムをたいせつにしましょう。虫歯の原因は、口の中に食べ物のカスがあることなのですから、食べ物を食べる回数が少ないほど、虫歯にはなりにくいということになります。ダラダラとしょっちゅう、牛乳やおせんべいなどを与えていると、食欲がなくなるだけでなく、虫歯にもなりやすいということ。3回の食事とミルクまたは牛乳を2回が、このころの赤ちゃんの1日の食事量の標準です。食後に湯冷ましを飲ませるだけでも虫歯予防に。