赤ちゃんの成長と育て方 - 6~7ヶ月

免疫がなくなってきて少し病気にかかりやすくなります。

このころの赤ちゃん

おすわりができる子も

しばらくの間なら一人ですわっていられるようになります。背を丸くして両手をついて、初めは数秒から1~2分程度ですが、だんだん長い時間すわっていられるようになっていきます。足の踏んばりも強くなって、お母さんのひざの上でピョンピョン足を突っ張ることでしょう。

喃語の数もふえてきます

6ヶ月ころになると「プープー」とか 「バーバ」などという、くちびるを使う音も出すようになります。お母さんもたくさん話しかけてやりましょう。「そう、プープーなの」「さあ、マンマを食べましょうね」などと言葉をかけることが、これからの言葉の発達にと って大きな役割を果たします。

早い赤ちゃんでは歯が

歯の生える時期と順序はとても個人差が大きいので、まだ1本も生えてない赤ちゃんがいても、全く心配はありません。おそい子ですと、満1才ころになってやっと生え始める場合もあります。

おもちゃを持ちかえたりします

6ヶ月になると、ガラガラなどのおもちゃを長く持っていられるようになり、片手からもう一方の手へ持ちかえることもできるようになります。でも、つかみ方は5本の指をくま手のようにそろえて、手のひらでつかむ"くま手つかみ"です。指先がたくみに使えるようになるのは、もう何ヶ月か先になります。

育て方のポイント

離乳食は順調なら2回食に

離乳食を始めて1ヶ月くらいだった赤ちゃんなら、もう10さじ以上は食べられることが多くなります。食品の種類もふえ、穀類、タンパク質、野菜類と3種類の栄養素がバランスよく含まれていればオーケーです。1回に10~13さじほどの離乳食を喜んで食べるようになったら、2回食に進んでもいいでしょう。初めのうちは1回目の上3程度、2~3日たったら少しずつふやし、1週間目くらいで1回目と同じくらいに。離乳食のあとのお乳やミルクは、ほしがるだけ与えます。離乳食の量がふえていくに従って、お乳の量は減っていくでしょう。

熱を出しやすくならます

お母さんからもらった免疫が、このころにはほとんど切れてきます。そのために、赤ちゃんは感染症などにもかかりやすくなり、よく熱を出すようになるでしょう。赤ちゃんの病気は進行が早く、急にぐったりしたり、高熱が出たりします。熱があってもわりとごきげんもよく、食欲があるときはあわてないでいいのですが、熟はあまりなくともぐったりと元気のないときは、早めに小児科へ行きましょう。

昼間は十分に遊ばせて

だんだん動きが活発になって、お母さんは目が離せなくなります。だからといって、ベッドやサークルの中に入れっぱなしではかわいそうです。昼間はなるべくベッドから出して、広い空間で自由に遊ばせてやりましょう。おもちゃも、動くものや音の出るものを赤ちゃんの手の届くところにおいてやります。昼間、体を十分に動かすことで運動機能も身につきますし、食欲も増して、夜もぐっすり眠ってくれることでしょう。

発達の安心アドバイス②
寝返りのできる時期は、かなり幅があります寝返りはだいたい5~6ヶ月でできるのが平均的ですが、実際にはもっと幅があるようです。3~4ヶ月でする子、のんびり屋さんで10ヶ月ころにする子といろいろですから、あせらないで。もう少しでできそうなのに、なかなか下になった腕が抜けないで苦労している赤ちゃんもいるでしよう。なかには、寝返りじたいが嫌いでしない子もいます。うつぶせが好きな子は、その姿勢から寝返りをするほうが、あおむけからよりは楽なので、比較的早くできることが多いようです。反対に大柄で、腹ばいになるのかつらい子は、ちょっとゆっくりめになることもよくあります。遅いのが気になるなら、赤ちゃんが寝返りをしようとしているときにちょっとおしりを押して、コツを教えてあげてもいいですね。
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