赤ちゃんの成長と育て方 - 1〜2ヶ月

手足を活発に動かすようになりました。体つきも少しずつふっくらして、赤ちゃんらしく。

このころの赤ちゃん

少し丸みを帯びた体つきに

急ピッチで体が発育していく時期です。満1ヶ月ころには、体重は出生時よりも1kg以上ふえて4〜5kgになります。身長は約5〜6cm伸びるでしょう。皮下脂肪も少し増して、生まれたときよりいくらか丸みを帯びた体型になってきます。お母さんにとっては、赤ちゃんの発育がたいへん気にかかる時期かもしれません。平均より大きければ喜び、平均より小さければ心配でしかたがない、ということにもなるでしょう。でも、体重がその赤ちゃんなりにふえていれば心配することはないのです。ですから、よその赤ちゃんとくらべたり、平均値に振り回されないように。

目覚めている時間もふえます

昼も夜もなくまどろんでいるように見えた赤ちゃん。少しずつですが、目を覚ましている時間が多くなってきます。少し前は、飲み終わるといつの間にか、またまどろみの中に入っていきましたが、1ヶ月を過ぎるころには、眠っている時間、起きている時間がはっきりし、お乳を飲んだあともしばらくは起きていることが多いでしょう。だんだんと、授乳と睡眠のリズムもできます。動くものを日で追うように生まれて間もなくのころは、目はあけていでも焦点は定まらず、どこかをぼんやり見つめているような感じでしたが、満1ヶ月ころになると、目の前で動く物を目で追うようになります。赤い色の毛糸の玉やおもちゃを赤ちゃんの目の近くに持っていくと、じっと見つめます。それをゆっくり左か右に動かすと、赤ちゃんは目で追っていくことでしょう。

育て方のポイント

母乳がだめならミルクを足して

赤ちゃんのお乳を吸う力も強くなってきたことでしょう。飲む時間のリズムができてくると、お乳もそれに合わせてよく出るようになっていくものです。1ヶ月まで母乳だけでやってこられたのなら、これからも母乳でつづけられる可能性は大きいでしょう。でも、1ヶ月健診で、体重の増加が思わしくなく、ミルクを足したほうがいいと言われた場合は、迷わずミルクを足しましょう。

外気浴・日光浴を始めます

外気浴は赤ちゃんを戸外の新鮮な空気にふれさせて、皮膚や粘膜を刺激し、抵抗力のある体にしていくのです。まず初めは、部屋の窓をあけておくことから始め、少しずつ外気にさらすことに慣れたら、次は日光浴です。日光浴は始めたら毎日つづけること。足先から始めて、少しずつ日光に当てる部分をふやしていき、最終的には裸で全身、日光に当てるようにします。

果汁を少し飲ませてみましょう

絶対飲ませなくてはいけない、というものではありませんが、日光浴や入浴のあとののどの渇いたときに飲ませてみましょう。果汁は季節に出回っている果物ならなんでもいいのですが、酸味の強いものは湯冷ましで薄めて与えます。最初は果汁を倍に薄めてできあがり50ccにして、赤ちゃんが飲ませたいだけ与えてかまいません。授乳と授乳の間で、お乳やミルクに差し支えない時間を選びましょう。たいていの赤ちゃんは果汁が好きですが、中にはあまり好まない赤ちゃんもいます。そういう赤ちゃんには無理に飲ませることはありません。

職場復帰のウオーミングアップも

改正労働基準法で定められた産後休業は8週。もうそろそろ職場復帰の時期です。昼は仕事、夜は赤ちゃんの世話で疲れることでしょう。何もかも完全に、とがんばらず、肩の力を抜くことが長つづきさせるコツです。