赤ちゃんの成長と育て方 - 1才〜3才

1才〜1才半

じょうずなあんよ、できるかな?もう赤ちゃん卒業です。

このころの赤ちゃん

ワンワンとかマンマ、ママ、ウマウマなど意味のある言葉を1語か2語言えるようになります。たとえ言えなくても、お母さんの言っていることに反応したり、理解を示していればよいでしょう。「さあ、マンマよ」と言うと、目を輝かせたり、マンマと言いたそうに口を モグモグさせて、それらしい発音をしていれば心配はありません。言葉の芽は育ちつつあるといえるでしょう。

育て方のポイント

しつけは生活の基本ともいうべきもの。きれいなことは気持ちのよいことだ、というようなことから始まります。ですから、おむつはぬれたら乾いたものにとりかえる、顔は朝起きたらぬれタオルでふく、食事の前には手を洗うなどをお母さんがしてあげていれば、赤ちゃんは気持ちいい、ということがわかっていくでしょう。離乳は満1才で一応完了したことになります。といっても、すぐに大人と同じものが食べられるということではありませんね。かたいものをかみ砕くほど歯は生えていませんし、大きくても飲み込めません。離乳食と幼児食との境目は、それほどはっきりしているわけではなくて、味つけや料理のしかたもいままでのつづきとしての配慮は必要です。まだよくかめないので、やわらかく
薄味で。

1才半〜2才

歩き方もしっかりして体つきはすらりとした幼児型に。

このころの赤ちゃん

ほとんどの子は1才3ヶ月から1才半までに歩けるようになっています。ときどきバランスをくずして転ぶこともありますが、2才に近くなれば走ることもできます。階段も上ることができ、行動半径は大きく広がってきます。また、言葉は1才前後から急にふえてきます。もちろん個人差はありますから、とてもおしゃべりのじょうずな子もいますが、あまり言葉の出ない子もいるでしょう。完全に言える言 葉があれば心配いりません。2才過ぎてから急速にしゃべりだす、という子もいますからママもあせらないようにしましょう。 2才近くになると、「ワンワンいたー」「プープーあったあ」などと単語を二つつなげた二語文を話すようになります。

育て方のポイント

1才3ヶ月ころから、ある程度排泄をコントロールできるようになりますが、ほんとうにコントロールできるのは2才ころからです。いやがらないようなら1才半くらいから、時間をみはからって"おまる"にすわらせてみるとよいでしょう。また、これからは赤ちゃんのときのように、お母さんの思うようにはいかないことが多いでしょう。自分でやろうという意思が出てきますし、体も自分の自由になります。お母さんは"扱いにくくなった"と思うかもしれません。でも、これは子どもが一人の人間として、自立の第一歩を踏み出したということなのです。

2才〜3才

「イヤッ!」「これなあに」を連発するころです。

このころの赤ちゃん

両足でピョンピョン跳ぶのも2才半ころにはじょうずになります。階段なども2才半ころは、1段ずつ両足をそろえて上り下りしていたのが、3才近くなると足を交互に出して上ることができるようになります。また、階段のいちばん下の段からピョンと跳び降りることもできます。全身を使った運動がじょうずになり、三輪車がこげるようになります。

育て方のポイント

1才過ぎるころから、同じくらいの子どもに興味を持ち始めてきましたね。そして、遊びたそうにするのですが、いざ、いっしょに遊ばせようとすると、それぞれがかってに自分だけの遊びをしています。いっしょに遊べるようになるのは3才過ぎなくては無理ですが、それでも、いっしょに遊ばせるほうがいいのです。そろそろ"ガラガラ、ペッ"とうがいもできるようになります。子ども専用の歯ブラシ、コップ、タオルなどを用意してあげると、張り切って早く上達するかもしれませんね。ついでに洗面所に小さな踏み台も用意してあげてはいかが?また、このころになると下に弟や妹の生まれる家庭も少なくないでしょう。お母さんが赤ちゃんにばかりかかりっきりになっていると、自分がのけものにされたような気持ちになって、自分も赤ちゃんのまねをしたりします。そんなときは、手があいたら遊んでやり、けっして忘れていないことをわからせてあげてください。