赤ちゃんの成長と育て方 - 9〜10ヶ月

ハイハイ、つかまり立ちなど動きがとても活発に。目が離せなくなります。

このころの赤ちゃん

手もかなり器用に

指先が器用になって、床に落ちている小さなものを、くま手のように4本の指と親指でつまんで拾ったりするでしょう。その分だけ目が離せなくなります。右手に持っていたものを左手に持ちかえたりもできるようになります。右手と左手がうまく合うので、太鼓をたたいたり、積み木を打ち合わせたりして遊ぶことでしょう。

歯がそろってきます

前の上下にかわいらしい歯の生えている赤ちゃんも多いでしょう。歯が生えたといっても、まだ前歯ですし、食べ物をかみ砕くことはできません。ただ、歯ぐきを使ってモグモグすることはじょうずになっています。歯ぐきでくずれる程度のものを食べさせることによって、赤ちゃんのそしゃく能力は上達していきます。このころになると、赤ちゃん自身も歯ぐきでかむことに興味を持ってきますから、興味を満たしてあげるとますます上達するでしょう。

つかまり立ちができるように

9ヶ月から10ヶ月までには、ほとんどの赤ちゃんがつかまり立ちをするようになります。ハイハイを全くしないで、つかまり立ちから伝い歩きへと進む赤ちゃんもいます。ハイハイをしなくとも、つかまう立ちができるようになれば、発達の点では心配ありません。

まねが少しじょうずに

「キラキラ」「バイバイ」など、大人の動作を少しまねるようになります。でも、できないからといって遅れているわけではないので無理じいは禁物。

育て方のポイント

離乳食はそろそろ3回食に

順調に離乳食が進んでいる赤ちゃんなら、そろそろ3回食にできます。大人と同じ時間に朝食、昼食、夕食、と離乳食をあげると、よく食べることがあります。でも、赤ちゃんの生活のリズムとお母さんの都合に合わせて、3回の時間を決めてもよいでしょう。食事と食事の間がだいたい4時間空くように配慮して、たとえば午前10時、午後2時、6時というように決めるといいでしょう。

室内の安全、再確認

つかまり立ちをするようになると、赤ちゃんの手の届く範囲が上にも広がります。テーブルクロースや、トースター、炊飯器のコード、卓上のポットなど、ちょっと引っぱったために起こりそうな事故がいっぱい。赤ちゃんがつかまりそうな家具を総点検しましょう。お母さんが赤ちゃんの背丈と同じ位置から部屋の中を見てみることです。意外に気のつかなかったコンセントや置物、ストーブなど、危険が多いことがわかるでしょう。お散歩のときのベビーカーも要注意。お母さんがちょっと目を離したすきに、赤ちゃんが立ち上がり、バランスをくずして転倒ということもあります。

遊び食べをして困るときは

いろいろなことに興味が出てきましたから、食べるときも気が散りやすくなるでしょう。遊び食べの傾向も出てきて、お母さんがヤキモキすることよりあるかもしれません。食事のときはテレビは消し、おもちゃも片づけて、赤ちゃんの気が散らないように環境をととのえることもたいせつ。そして、赤ちゃんが遊んで食べなくなったら、いつまでもそれにつきあわず、30分くらいでしまってしまいます。次の食事まで、何もあげないでみましょう。おなかがすいていればよく食べるはずですから。

外遊びを積極的にします

運動能力がぐんと伸びる時期ですから、できるだけ戸外で過ごす機会をふやしてあげて。お散歩には毎日行きたいですね。たまには遠くの公園へ行ってみるのも楽しいでしょう。旅行も気がねなく行けそうです。