育児の気がかりQ & A - 眠りのリズム

夜と昼のとり違え、いつ直る?

夜中までランランと目を輝かせ、昼過ぎの2時ころまでぐっすり。起こそうとしても起きません。(0ヶ月)
まだ昼夜の区別のはっきりつかない新生児期の赤ちゃんには、よくみられること。大人の昼間に赤ちゃんにとっての夜が来ているわけで、こんなときは何をしても起きません。逆らわず、そういうものだとあきらめて、ママも赤ちゃんの横でお昼寝してください。完全な昼夜逆転は、せいぜい4~5日から1週間くらいのもので、だんだんに「ランラン」の時間が前かあとにずれていきます。生後8~10週ころにはこの悩みから解放されるでしょう。

うつぶせ寝なら眠るけれど

とても寝つきが悪いので、試しにうつぶせにしてみたら、直ってしまいました。ただ母や友人が「うつぶせでかわいそう」と言います。(4ヶ月)
うつぶせ寝は、全く気にすることはありません。日本の伝統的な育児はあおむけ寝なので、特に年配のかたは反対されるかもしれませんが、呼吸状態や消化機能は、むしろうつぶせ寝の赤ちゃんのほうがよい場合もあります。ただし、うつぶせ寝の場合、やわらかい敷布団は使わない、ときどき様子を見るといった安全対策をきちんとすることを忘れずに。

昼間、布団で寝てくれない

生まれたときからずっと、「だっこされていないと寝ない子」でした。昼間は、ほとんど布団の上で寝てくれません。(4ヶ月)
赤ちゃんは、ママの腕に抱かれていれば安心だし、ユラユラしてもらえば気持ちがいいので、こういうケースは多いようです。だっこしてあげられるならば、してあげてかまいません。ただ、寝つきの習慣をつける工夫をすることが必要でしょう。だっこやおんぶをしたまま、ダラダラと昼夜をさせるのはやめたいもの。布団に入ったら、なるべく短い時間で寝つくように、時間や雰囲気の工夫をし、寝るときと起きているときを区別するようにして、生活のリズムづくりをするようにしたいものです。

寝すぎではないですか?

夜の10時から朝10時までぐっすり眠る子です。昼寝も3回、短くて1時間、長いと3時間くらい。あまりに寝すぎではないでしょうか。(4ヶ月)
外気浴やお散歩の時間がとれていれば、特に問題はありません。このケースは大丈夫だと思いますが、おとなしく寝ているからと、赤ちゃんをほったらかしにして、あまり刺激しないと、まれに発達が遅れることもあるので、起きている間は積極的に赤ちゃんに働きかけて遊んであげるようにしてください。

いつまで続く?この夜泣き

夜中に3~4回泣くのです。生後5ヶ月からずっとなので、もう疲れてしまって……。私がイライラしてばかりいた日の夜はそれが頻繁に、30分おきくらいになります。(8ヶ月)
母親の気分は、赤ちゃんに伝わり夜泣きにイライラしていると、その憂うつな気分が赤ちゃんにも伝染して、さらに悪循環に陥ってしまうわけですが、逆に、こんなふうに考えることもできますよ。かたいきずなで結ばれているお母さんと赤ちゃんだから、ママが意識して冷静に考えれば、口のきけない赤ちゃんの気持ちだってちゃんとわかるはずだと。そうして、赤ちゃんの気持ちを考えながらスキンシップをしてあげれば、夜泣きもおさまっていくでしょう。

だんだん夜泣きがひどく・・・・

5ヶ月ごろまでは夜9時から朝5時まで眠ってくれるよい子だったのですが、それからは2時間おき、1時間おきと、だんだん夜泣きがひどくなりました。(8ヶ月)
子どもが3~4才くらいまでは、夜はある程度起こるものと考えてお母さんが気持ちをゆったり持つことも大切です。ただし、「暑すぎる」「かゆい」「痛い」といった生理的な原因で泣いている場合は別。基本的にこれらのことを押さえてチェックしたら、あとは考えすぎないことです。もう少し大きくなって体を動かすようになればエネルギーを使い、気分転換もできて、しだいにおさまっていくでしょう。

お昼寝をしない

夜は一応、しっかり眠ってくれるのですが、昼間、お昼寝をしてくれないのです。寝かしつけてみても、すぐに目を覚ましてしまいます。(9ヶ月)
お昼寝のとき、お母さんがちゃんといっしょに寝てあげていますか。お昼寝をする雰囲気になっていないのに赤ちゃんだけを寝かせようとしても無理。カーテンを引いて、もちろんテレビなども消して、お母さんが添い寝してあげて、「さあ、ネンネしましょうね」という姿勢を体で示してあげて。午前中、お散歩などをして体を動かすのもいいでしょう。

どうすれば授乳なしで眠ってくれる?

添い寝をしながらおっぱいをやり始めたところ、習慣づいてしまいました。そろそろおっぱいはやめにして添い寝だけで寝かしっけたいのですが、横にするとすぐおっぱいに吸いついてきて、うまくいきません。(9ヶ月)
赤ちゃんにとって、おっぱいはすばらしい「入眠剤」、一概に悪いことと考えることはありません。ただ、1才を過ぎたら、虫歯を防ぐということからも、しつけの面からも、眠りながらの「おっぱい」は卒業したいもの。添い寝しながら、お話ししてあげたり、歌を歌ってあげたり、おっぱいにかわるスキンシップを工夫してあげましょう。

寝つくときに指しゃぶり

3~4ヶ月ごろからずっと、眠くなるとよく指を吸います。たこができたこともあるので、なんとかやめさせたいのですが。(11ヶ月)
1~2才くらいまでの赤ちゃんなら、眠いときや緊張する場面などで指しゃぶりをすることは問題ありません。むしろ不安をやらわげたり、入眠の儀式として欠かせない場合も多いのです。眠いときに指しゃぶりする程度なら、たこができたりするほどにはならないはず。起きているときには、なるべくおもちゃを持たせたり、ほかのものに興味がいくように工夫してみてください。眠りにつくときも、指しゃぶりにかわるもの、たとえばお気に入りのタオルやお人形などを持たせてみるのもいいでしょう。

睡眠時間が少なすぎるのでは?

大人につきあっておそくまで起きているくせに、朝は早起き、お昼寝もほとんどしません。睡眠時間が極端に少ないのです。(1才2ヶ月)
食事がちゃんととれていて、起きているときにごきげんよく遊んでいるのなら、気にしなくてよいと思います。
赤ちゃんといえども、睡眠の量には個人差があるので、病気などでよく眠ることができない────こういう場合は、体重がふえなかったり、ふきげんだったりするのでわかるはず────ときを除けば問題ありません。

おそ寝・おそ起きで因る

9時半ごろ起きて、夜11時ごろ寝る夜ふかしの子です。お昼寝は午後2時間ほどしますが、おそ寝・おそ起きでは、大脳の発達によくないという話も聞きましたが・・・・(1才9ヶ月)
この程度のおそ寝・おそ起きは、十分な遊び時間がとれていれば、大脳の発達を心配するほどの問題ではありません。でも、赤ちゃんにとって、家の中だけでなく、外に出て遊ぶことも、とてもたいせつなこと。おそ寝・おそ起きで、外に出る時間がなくなってしまうようでは困ります。また、お友だちと遊べるようになったら、ほかの子どもとの交流によって得られるものも非常に大きいわけですから、生活時間帯が皆とずれてしまうのは好ましくありません。だんだんに、朝型の生活リズムに直していくほうが、よいと言えるでしょう。
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