育児の気がかりQ & A - 飲むこと

授乳でウトウト飲む量が少なくなる?

飲んで1時間ぐらいで泣いたりするのに、おっぱいをあげるとウトウト。1日の合計量が少なくならないかと心配です。(3週間)

まず母乳が足りているかどうかチェックしてみましょう。たとえば、おっぱいをあげるころになると乳房が張ってくる、飲ませたあと50~80ccぐらいはしばれる、1週間に1回ぐらい赤ちゃんの体重をはかってみて1日平均20~30g以上ふえている、などが目安になります。この中に該当するものがなく、ほぼ毎回1時間ぐらいしかもたないのなら、ミルクを足してください。しかし、このころの赤ちゃんは、夕方から夜にかけてよく泣くことが多いので、もしそうだとしたら、必ずしもおなかがすいているとは限りません。まだ昼夜の区別がつかないためや、たまたま神経の興奮する時間が夕方になってしまうことが少なくないからです。たとえ乳くびを含ませると吸う場合でも、それが空腹とも言い切れません。このころはまだ吸畷反射が残っているので、口の近くに物がふれると、吸いつこうとするからです。赤ちゃんをだっこし、2人でゆったりお散歩でもしてみましょう。このほうが赤ちゃんも落ち着くかもしれません。夕方はお母さんも疲れる時間なので、このころだけ母乳不足になるときは、ミルクにかえて体を休めてください。

急に飲みが減った

1週間前から飲みが急激にダウン。1回の授乳時間が5分間ぐらいになってしまいました。暑さのせいでしょうか。便も1日数回あったのに1日に1回になったのですが、水分不足なのでしょうか。(2ヶ月)
暑いと大人も食欲が低下。赤ちゃんだって……と考えるのは当然ですよね。でも、おっぱいだけのころや離乳食スタートのころの赤ちゃんは、暑さのせいで食欲不振になることはあまりありません。むしろ適量になったのではないでしょうか。生まれて間もない赤ちゃんは、飲む量をコントロールすることができません。が、2ヶ月の終わりから3ヶ月ごろにかけて、満腹感がわかってくるためコントロールできるようになるからです。でも、お母さんにとっては、いままで飲んでいた量より減るのですから、心配になるのも無理はありません。1ヶ月健診で順調だと言われ、授乳間隔もある程度あり、おしっこやうんちも減っていないのなら、それが適量とみてよさそうです。便も、2ヶ月ごろからまとめて出せるようになるため、1日の回数が減り、それが便秘と勘違いされことも少なくありません。やわらかい便なら3~4日出なくても心配ありません。水分不足が気になるのなら、ふろ上がりや散歩後などのどの渇いていそうなとき、白湯を飲ませてみましょう。飲まなければ足りているのです。

授乳回数が少ない

最近、夜10時ぐらいから朝7時ぐらいまでぐっすり眠ってしまいます。そのため、授乳回数が少なくなるのですが、起こして飲ませたほうがいいでしょうか。(3ヶ月)
2週間に一度ぐらい体重をはかり、母子健康手帳の後ろにある体重グラフにあてはめてみましょう。10~90パーセンタイルの帯の中に入っていて、増加のカーブがパーセンタイルのカーブより極端に下がっていないのなら、起こしてまで飲ませる必要はありません。「親孝行な子だわ」と思って、いっしょにぐっすり眠ってはどうですか。

このまま母乳でいい?

最近、授乳しても2時間ぐらいで泣くし、乳房も飲ませたあと、からになってしまいます。ところが、ミルクを足そうとして人工の乳くびを含ませると、舌でベエッと押し出します。体重は順調にふえていますが…(3ヶ月)
体重がふえていて、元気な手足などをよく動かし、あやすと笑うなど、赤ちゃんが生き生きしているようなら、しばらく母乳だけでもいいでしょう。4ヶ月に入ったら、早めに離乳食を始めてみることもできます。

人工の乳くびが嫌い

4ヶ月健診で母乳不足と言われたのですが、人工の乳くびが嫌いで、哺乳びんを見ただけで泣きます。体重の増加もゆるやかで、ついに10パーセンタイルを割りました。元気はよく寝返りもするのですが……(4ヶ月)
体重は短い期間に注目するのでなく、2ヶ月ごろまでなら1週間に一度、3ヶ月以降なら2週間に一度ぐらいの目安ではかりましょう。4ヶ月ぐらいの赤ちゃんの場合、1ヶ月間の増加のカーブが横ばいでなく、よく動いて寝返りもできるなど発達も順調なら、小柄でも早めに離乳食を始めてもいいでしょう。どんな場合でも無理じいだけは禁物です。体重増加が全くないときは思い切ってミルクだけに。2~3日はむずかるかもしれませんが、母乳がもらえないとなれば、赤ちゃんもあきらめて必ずミルクを飲むようになってくれます。

つい眠りかけに、飲ませてしまう

目覚めていると、1回に70ccぐらいしか飲まないのに、ウトウトした状態だと150ccぐらい飲んでくれます。そのため、つい眠りかけたときに飲ませてしまうのですが…(3ヶ月)
2~3ヶ月以降の、ハードなミルク嫌いの赤ちゃんに多いケースですね。望ましいとは言えませんが、飲みが悪いためにお母さんのストレスがふえるぐらいなら、この状態もやむをえません。ウトウト飲みをつづけても離乳食まで尾を引くことはないでしょう。

母乳をミルクにかえたら飲まなくなった

母乳をよく飲んでいましたが、出が悪くなったのでミルクにかえたところ、量がガクンと減りました。ミルク嫌いでしょうか。このままでいいのか不安ですが。(3ヶ月)
3ヶ月ころには、いままでとてもよく飲んでいた赤ちゃんでも、量が減ることがあります。ミルクの缶に表示されている目安にあまりとらわれないでくださいね。たとえ70~80%であっても、コンスタントに飲み、元気でおしっこもちゃんと出ているのなら、心配要りません。哺乳びんの乳くびがかたかったり、キャップをきつく締めすぎていることが原因の場合もあります。乳くびを煮てやわらかくしたり、空気穴があいているかチェックするなどしてみましょう。あまり飲み方が悪ければ、あと一息で離乳食なので、このまま母乳をつづけたほうがいいこともありますが、それは程度問題ですね。

飲みにムラがある

180ccも飲むかと思うと、80ccぐらいしか飲まないこともあります。授乳間隔をあけても飲んでくれるとは限らず、困っています。(4ヶ月)
1回ずつのムラがあっても、4ヶ月で、離乳食が始まっていない場合、1日にミルクが800~1000ccぐらいなら心配することはありません。もし、1日の量がこれより少なくても、体重増加や発達が順調で、生き生きとした様子をしているなら、ムラ飲みを気にしないことです。

1才3ヶ月なのに断乳できない

離乳食は順調でなんでもよく食べ母乳を昼3回、夜2回飲んでいます。どうしてもおっぱいが恋しい様子で、膝に入ってきて泣かれると、つい与えてしまいます。(1才3ヶ月)
断乳をいつにするかは専門家の間でも議論のあるところですが、これは赤ちゃんよりママの問題ですね。1才3ヶ月なら、もうコップでミルクを飲んでいるはずですし、栄養も足りていることと思います。ママが 「やめよう」と決意すれば、断乳できます。母乳を飲む以外に、ママといっしょに遊んだり、絵本を読んでもらったりという時間をたくさん持ち、スキンシップも十分であれば、たとえキッパリした態度をとっても、子どもは傷つきません。ママが罪の意識を感じる必要も全くないのです。
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