育児の気がかりQ & A - うんち・おしっこ

おむつをあけるたびおしっこ

赤ちゃんはこんなにたびたびおしっこをするのですか?おむつをあけるたびにぬれています。(0ヶ月)
生まれてすぐの赤ちゃんは、まだ膀胱にしっかりためてから出すということができないため、飲めば反射的に出てしまうのです。そのため、1回の量が少なくても回数が多くなるわけです。水分をとりすぎているからではありません。徐々に「ある程度ためてから出す」というコントロールができるようになり、1回の量がふえて回数も少なくなります。

うんちの回数が多い

おむつをさっきかえたばかりなのに、またすぐうんちをします。うんちのしすぎかと心配です。(1ヶ月)
生まれたばかりの赤ちゃんは、ミルクを飲む回数と同じくらいうんちをするのが普通です。中には1日10回もする赤ちゃんもいます。特に母乳の赤ちゃんのうんちは、ゆるくて回数も多いのが特徴。「下痢では?」と不安になるママもいるでしょうが、心配はありません。生まれて間もない赤ちゃんは、腸の働きもまだまだ未熟だし、授乳と睡眠のリズムも定まっていません。そのため、うんちのリズムもととのっていないのです。成長とともにだんだん睡眠と授乳のリズムができてくると、赤ちゃんのうんちの回数も定まってきます。

緑色のうんちをします

ミルクで育てていますが、うんちがいつも緑っぽいのです。どこか悪いのでしょうか。(2ヶ月)
一般的に、母乳の赤ちゃんのうんちは鮮やかな黄色で香ばしいようなにおい、ゆるめで回数も多いようです。ミルクの赤ちゃんのうんちはやや褐色がかった黄色で、においは母乳にくらべて少し「うんちくさい」、混合はその中間、といわれていますが、これはあくまで一般的。赤ちゃんの腸内細菌の種類や体調によってもまちまちです。さて、うんちが緑色になるのは、うんちの黄色い色のもとのビリルビンという胆汁色素が、空気にふれて酸化して緑色になるため。黄色いうんちがついたおむつを放置しておけば緑色になるし、おなかの中で飲み込んだ空気やガスにふれて変色することもあります。昔は緑便は消化不良といって恐れられましたが、現在は母乳、ミルクに関係なく、緑便だけなら心配ないといわれています。

うんちに白いツブツプが

母乳で育てていますが、ときどき、白いツブツブがまじっています。消化不良でしょうか。(2ヶ月)
白い頼粒がまじっていることですね。この正体は、おっぱいやミルクの中の脂肪とカルシウムがおなかの中でくっついてできたかたまり。広い意味で言えば消化不良と言えますが、もともと消化能力が未熟な赤ちゃん、ある程度の消化不良はあたりまえとも言えます。黄色いうんちの中にツブツブがまじっている程度なら、全然心配はありません。月齢が高くなってきて、腸の働きもよくなってくれば、ツブツブもだんだんまじらなくなってきます。

母乳なのに、かたくてネバネバしたうんちが出る

母乳なのに、うんちが出にくくてつらそうです。なんだかネバネバしているのですが。(4ヶ月)
よく母乳の赤ちゃんはうんちの回数が多いといわれますが、これも個人差があって、早いうちから"ためて出す"タイプの赤ちゃんもいるのです。赤ちゃんが元気で食欲もあり、体重も順調にふえているようなら心配ありません。また、うんちに鼻汁のような粘液がまじって出てくるのは、うんちが腸を通るときに、腸の壁をおおっている粘液がいっしょにくっついて出てきたのです。これは普通にみられることで、赤ちゃんがいつもと変わりなく、ネバネバの量もそれほど多くなければ、特に心配することはありません。でも、もし鼻汁のような白い粘液が大量にうんちにまじって便の回数も多く、赤ちゃんにいつもより元気がないなどの条件が重なったときは、腸が炎症を起こしている場合も考えられますので、早めに診察を受けましょう。

うんちにほんの少し血が・・・・

先日、うんちにほんの少しだけ血がまじっていました。病気でしょうか。(1ヶ月)

ほんのちょっぴり(一点ほど)の血がまじっているうんちで1回だけなら、もう少し様子を見てみましょう。もし、それがたびたびあるようなら、赤ちゃんがふだんと変わらない様子でも、小児科の診察を受けましょう。たとえば、直腸にポリープができていて、それで鮮血が出る場合は、痛みがあまりないので、赤ちゃんの様子もいつもとそう変わらないのです。また、肛門が切れて出血、痔なども考えられますが、その場合はうんちのときに赤ちゃんが痛がります。

うんちのリズムが一定しない

離乳食を始めたばかりです。うんちはゆるかったり、回数がふえたりし一定しないのですが。
まだ離乳食を始めたばかりですね。あまり神経質にならず、あせらずもうしばらく様子を見てはどうでしょう。離乳食を始めたばかりのころの赤ちゃんは、まだ母乳やミルク以外の食品を消化する酵素の働きが十分ではないため、消化吸収がうまくいかず、うんちがゆるくなったり回数がふえることも珍しくありません。また、腸の運動リズムもまだしっかりしていないため、うんちの回数も日によって違ったり二足しない赤ちゃんもいるのです。いずれにせよ、うんち以外に赤ちゃんの様子がいつもと変わらず元気なら、全然心配要りません。母乳やミルク以外のいろんな食品にも慣れ、赤ちゃんの消化能力もよくなるに従って、徐々にうんちのリズムも定まっていくのです。

離乳を始めたらうんちがかたい

離乳食を始めたとたん、うんちがかたくなりました。2~3日に1回ですが、どうして?(5ヶ月)
離乳食を始めると、赤ちゃんの腸内細菌のバランスが変わるため、中には便の回数が減ったり、うんちがかたくなったりする赤ちゃんもいるのです。離乳食は母乳やミルクを飲む量が減り、水分の量や、便をやわらかくする乳糖が減ってきます。また、腸の働きも月齢とともに発達してくるので、食べたもののカスとして出るうんちも、水分が吸収されて、かたく、少なくなってくるのです。うんちを出すときに、赤ちゃん自身が苦しそうでなければ、いますぐ対策が必要ということはありません。ただ、長い目で見たときに、やはり便通は習慣づけたいもの。せめて1日1回うんちが出るよう、離乳食の内容を工夫しましょう。

食べたものがそのまま出てくる

離乳食は2回。みじん切りのにんじんやほうれんそうがそのままの形で出てくるので心配です。(8ヶ月)
赤ちゃんにはまだ大人ほど十分な消化吸収力が備わっていないのです。だから食べたものが全部消化されずに、そのままの形でうんちに出ることがよくあるのです。特ににんじんやほうれんそう、それにわかめなどは色が目立つので、うんちを見たママがびっくりするのですが、いっしょに出たうんちが普通のうんちなら、全然必配要りません。大人だって、同じようなこと、よくあるんですよ。

おしっこのにおいが強い

最近おしっこのにおいが強かったり、色も少し濃かったりします。離乳食が進んできたからでしょうか。(7ヶ月)
お乳やミルクだけを飲んでいた時期と、離乳食を食べ始めてからでは、おしっこの色やにおいも、多少は変わってくると思います。また、熱を出したり、水分が足りなかったり、汗をかいたりといったことでも、尿量が減ってにおいが強くなったり、濃くなったりします。いろいろな状況の変化で、ありうることですから、元気に過ごしているのなら気にしなくて大丈夫です。
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